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映画「KCIA 南山の部長たち」

観たかった映画がアマゾンプライムで配信されたので早速鑑賞。
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主演は眼鏡をかけたイ・ビョンホンで韓国で大ヒットした作品・・・「ミナリ」と同時期の作品でどちらがアメリカのアカデミー賞に出品されるか競ったそうですが、結果は「ミナリ」が出品されました。

あまりに政治的すぎたかな?

見応えのある骨太の作品です。

韓国も本国の歴史にきちんと向き合っているんだなと思いました。

前々大統領のお父さんが任期中に暗殺されたことは有名ですが、こういう成り行きだったのね。

朴大統領を暗殺したのは側近中の側近で1961年の革命当時の同志でもあった中央情報部のトップ・・・いったい何があったのか。

独裁政権と言われた朴大統領を苦々しく思っていたアメリカの思惑、前情報部長の告発(この方の最後は悲惨!)など当時の政権への批判や不満などが背景にあるのですが、最後は「自分だけが信頼されている」と思っていたキム部長の張り詰めた気持ちの糸が切れたのではと思えました。

暗殺に至るキム部長=イ・ビョンホンの演技が殺気立っていて鳥肌ものです。

以下は映画の解説です。

軍事クーデターで政権を握り、独裁者と批判されるほど絶大な権勢を振るったパク・チョンヒ(朴正煕)大統領。
そんな彼が、自らの側近であった中央情報部部長キム・ジェギュ(金載圭)に殺害されたというニュースは、韓国のみならず世界中に衝撃を与えた。
権力闘争の果ての凶行か、はたまた独裁政治の横暴に対する義憤に駆られたためか。日韓両国でベストセラーとなったノンフィクションを原作に、本作はあくまで「実話を基にしたフィクションである」としながらも歴史の闇に肉薄してゆく。
主演を努めたのは人気・実力ともに韓国を代表するトップスター、イ・ビョンホン。
愛国心と大統領への崇拝そして静かに燃える野心との間で葛藤するキム部長を、キャリア最高とも言える演技で圧倒的説得力をもって体現する。
共演には『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』でその年の賞レースを席巻したイ・ソンミン、大ヒット作『哭声/コクソン』のクァク・ドウォン、更には『1987、ある戦いの真実』のイ・ヒジュン、『ザ・キング』キム・ソジンら豪華演技派キャストが集結。
本国では2020年公開作品の興行収入第1位の成績を記録(10月1日現在)、百想芸術大賞主演男優賞(イ・ビョンホン)を受賞するなど観客批評家双方から絶大な支持を受けている。

1979年10月26日、大韓民国大統領直属の諜報機関である中央情報部(通称:KCIA)部長キム・ギュピョンが大統領を射殺した。
大統領に次ぐ強大な権力と情報を握っていたとも言われるKCIAのトップがなぜ?
さかのぼること40日前、KCIA元部長パク・ヨンガクが亡命先であるアメリカの下院議会聴聞会で韓国大統領の腐敗を告発する証言を行った。
更には回顧録を執筆中だともいう。
激怒した大統領に事態の収拾を命じられたキム部長は、アメリカに渡り、かつての友人でもある裏切り者ヨンガクに接触する。
それが、やがて自らの運命をも狂わせる哀しき暗闘の幕開けとも知らず・・・。

韓国の歴史を知らないから興味深い作品でした。

キム(のちに絞首刑)が命を懸けた大統領暗殺で歴史が変わることはなくその後も軍事政権が続いたというナレーションが切ないです。

それにしても、韓国の大統領は暗殺されたり、刑務所に入ったり・・・映画のなかで「韓国で一番風水で演技が悪いのは青瓦台(大統領府)」というセリフがありましたが案外そうなのかも。

少し前の資料ですが。
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by befana-honey | 2022-07-18 13:28 | 日々のできごと | Comments(0)

完成したばかりの家での暮らしのひとコマや好きなものあれこれを綴ります。


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